philosophy
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僕と君は、根本的には同じだ。
現実と道徳的事実がどのよう
なものか知る能力を持つ人間
であり、動物だ。

人間であり動物であることの
合理性に関するこの洞察を、
僕らの教育システムに組み込
むことがとても重要だ。

そしてようやく、僕らが絶えず
直面する嘘やフェイクニュース
を疑いはじめることができる。

そして哲学はこれを手助けで
きる。知恵を持つことに勇気
を持て!

Markus Gabriel(1980‐)
もし知識と科学が捏造されれば、我々は道徳的になることが不可能になる。
空虚な心を埋めるSNSは貴方を不自由にすることなく自由を利用しているのです。
人生の意味は自分自身に近づいたときにわかります。

現代の人々の多くは、世界には様々な道徳観があるという「道徳的相対主義」が正しいと考えている。

僕らは、今こそ本当の事実を見つけ出すため、人類全体として力を合わせ始めなければならない。何が明らかな事実かを知りさえもしなければ、民主主義の出番は絶対にない。

道徳的相対主義者は、西欧には西欧の、ロシアにはロシアの、日本には日本の道徳観があり、「これらの道徳観の善悪を決する基準などない」と思っている。

なぜなら、民主主義とは、乱暴に要約すれば、僕が「明白な事実の政治」と呼ぶものに基づくべきものだからだ。それこそが守るべき価値だ。

しかしながら、もしそれが真実なら、「正義などなく、あるのは征服だけである」ということになる。

民主主義は人々が実際に知っていることを集め、僕らが実際に知っている点と点を結び、現実の系統的解釈を考え出す。

正義の理念は互いの意志を調整し確立させることです。

そして「現実がどのようなものかを知ることなどできない」という幻想を乗り越える解釈、この基礎の上にのみ、僕らの時代における大いなる疑問に答えはじめることができる。